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教育

教育費、いつ・いくら準備すればいい?進学時期から逆算する

文部科学省の学習費調査を参考にしながら、教育費を必要時期ごとのキャッシュフローとしてライフプランに組み込む方法を解説します。

記事教育目安 6分
最終確認:2026年9月10日 | ちゅらFP編集部
先に結論

教育費は「子ども1人に総額いくら」と一括で考えるより、小学校・中学校・高校・大学など、必要になる時期と年間支出に分けて準備すると計画しやすくなります。公的統計は目安として使い、進路や家計の予定額は自分の数字に置き換えます。

時期いつから、何年間必要かを分ける。
公私の差公立・私立で支出水準が大きく異なる。
同時進行住宅ローンや老後積立と重なる時期を確認する。
図解

教育費は「時期」で分ける

1小・中学校

年間支出として置き、塾や習い事も別に見ます。

2高校

3年間の支出として、受験費用も含めて考えます。

3大学

学費に加え、自宅外通学なら住居・生活費も検討します。

※これは考え方を整理するための図です。実際の金額や制度条件はご自身の状況と公式情報で確認してください。

1. 公的統計は「目安」として使う

文部科学省の令和5年度「子供の学習費調査」では、学校教育費・学校給食費・学校外活動費を含む年間の学習費総額が公表されています。2026年1月16日の訂正版では、公立小学校は約36.7万円、公立中学校は約54.2万円、公立高校(全日制)は約59.7万円です。私立では公立より大きい支出水準が示されています。

ただし、統計は全国の平均的な実態を示すもので、各家庭の進路、塾・習い事、通学、大学進学後の住居費などをそのまま表すものではありません。ライフプランでは、統計値を出発点にして自分の予定額へ置き換えます。

2. 年齢ごとに必要額を置く

教育費で重要なのは「合計額」だけではなく、支出時期です。10年後に必要なお金と、来年必要なお金では準備方法が違います。ちゅらFPでは「開始年齢・年間費用・年数」で教育費を登録できるため、高校3年間、大学4年間などに分けて入力できます。

入力例

子どもが現在10歳なら、「15歳から3年間・年間60万円」「18歳から4年間・年間150万円」のように分けて入力し、住宅ローンや老後積立と重なった場合の資産推移を確認します。

3. 公立・私立で計画を分ける

文部科学省調査では、私立小学校・中学校・高校は公立より学習費総額が高い傾向があります。進路が決まっていない段階では「公立中心ケース」と「私立を含むケース」の2通りを作り、家計がどこまで耐えられるかを見る方法があります。

4. 兄弟姉妹は重なる年を確認

2人以上の子どもがいる場合、大学進学など大きな支出が同時期に重なることがあります。年間総額だけでなく「同じ年にいくら出ていくか」を見ることで、積立だけで足りるのか、現預金をどの程度残すのかを考えやすくなります。

5. 運用する資金と近い支出を分ける

教育費のように使う時期を動かしにくい資金は、必要時期が近づくほど価格変動の影響を受けにくい形へ移す考え方が重要です。すべてを投資に回すのではなく、近い将来に使う部分と長期で育てる部分を分けます。

教育費を計画するときの確認
  • 進学時期と年数
  • 公立・私立の想定
  • 塾・習い事・受験費用
  • 自宅外通学になった場合の住居・生活費
  • 兄弟姉妹の支出が重なる時期
  • 住宅ローン・老後資金との同時進行

6. ちゅらFPで教育費を入れる

生涯ライフプランの「教育費・学びの年次計画」で、開始年齢、年間費用、期間を追加します。複数の教育費プランを登録できるため、高校・大学、子どもごとに分けて確認できます。

ケースで確認|総額より「重なる年」が重要

子どもが2人いる場合、1人目の大学進学と2人目の高校進学が重なるなど、特定の年だけ支出が大きくなることがあります。総額が準備できそうでも、その年の現金が足りるとは限りません。

教育費は「いつから・何年間・年間いくら」で分けて入力し、住宅ローンや車の買い替えと同じ年に重ならないかを見ると、積立額だけでは見えない負担が分かります。

ここで見るポイント「平均」や「上限」ではなく、自分の期限・金額・家計余力に置き換えて判断します。

よくある迷い・見落とし

数字を入れる前に、次のような考え方になっていないか確認しておくと、シミュレーション結果を読み違えにくくなります。

チェック
  • 教育費を子ども1人の総額だけで管理する
  • 私立・自宅外通学など別ケースを作らない
  • 大学直前まで価格変動の大きい資産に依存する
サイトの使い方

教育費を年次で置く

記事を読んだら、一般論のまま終わらせず、ちゅらFPに自分の数字を入れて確認します。

STEP 1必要時期を決める

高校・大学など開始時期を分けます。

STEP 2年間費用と年数を入力

総額ではなく年次支出として登録します。

STEP 3住宅・老後と重ねて確認

同じ年に大きな支出が集中しないか見ます。

教育費を試算
必要時期から教育費を確認

専用シミュレーターでは、目標額と準備期間から毎月の必要額も逆算できます。

教育費を試算する →

シミュレーション結果をどう読むか

教育費は進路が確定する前から幅を持たせて考えます。公立中心と私立を含むケース、自宅通学と自宅外通学など複数の前提を作ると、家計の耐久力を見やすくなります。

大切なのは総額を一度に作ることではなく、必要になる年に現金が不足しないことです。高校・大学など支出が集中する年を先に見つけます。

CHECK 1期限

いつ使うお金か。時期を1〜5年動かすと結果がどう変わるか見ます。

CHECK 2金額

目標額や年間支出を10%程度変え、計画の余裕度を確認します。

CHECK 3前提

収入・利回り・物価など、楽観的な前提だけに依存していないか見ます。

見直すタイミング

子どもの年齢や進路、授業料支援制度、家計状況は変わります。受験や進学の節目で計画を更新し、古い平均値だけで判断しないようにします。

少なくとも、収入や家族構成が変わったとき、大きな契約をする前、制度改正があったときには、以前の入力条件をそのまま使わず更新してください。

よくある質問

教育費は平均額をそのまま使っていい?

平均は出発点として便利ですが、進路・塾・自宅外通学などで差が出ます。自分の予定額へ置き換えてください。

大学費用だけ準備すればいい?

高校・受験・塾・通学なども支出が増える時期です。大学だけでなく、複数年の支出として並べると見落としが減ります。

投資で教育費を作ってもいい?

使う時期が近いお金は価格下落から回復を待てない場合があります。必要時期が近づくほど、値動きに耐えられるかを確認します。